どうも、凩です。
ブログ移転しようかなあ…。
さて、言わずと知れた貴志祐介さんの名作。
小説だけでなく、漫画、映画作品もあります。
各作品とも、それぞれの良さを前面に押し出して「危うさ」を良く表現しています。
自分の正体を見破った(あるいは、見破りそうな)相手を次々と抹消し、
それが更に自分を追い詰め、最後には破滅する様。
私は漫画はまだ読み切れていませんが、映画(動画作品)は本編、序章ともに複数回観まして、
蓮実教諭の魅力に圧倒されました。
さて、小説版(原作)についてお話しますと、
学校という舞台、とりわけ職員室の状態や、教育現場という世界について
色々と取材の跡を感じて、楽しく読ませていただきました。
実際の教育現場ではありえないような場面・設定もいくつかありましたが、
そこはルポではないので良しとしましょう。
(まあ、そこそこの進学校と世間的に評価を得ている学校でも、教育現場としての在り方が古臭くて訳の分からない教員がいるということもあると思いますけどね)
非現実を描写しているにしては、ところどころリアルな書かれ方がされていて、それが妙な現実感を漂わせています。
上下巻の2冊作品ですが、読み始めるとサクサク読めてしまいます。

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